色の心理的効果…その2 “明度”

色には心理的効果というものがあります。

*“膨張色・収縮色”…同じ大きさでも、大きく見えたり小さく見えたり

同じ大きさのものなのに、大きく見える色と小さく見える色があります。
例えば下の図の左右に並んだ白と黒の円、どちらが大きいでしょう?

図1
iro_zu05_3

答えは、両方とも同じ大きさです。

どんな風に感じたでしょうか?

色の心理的効果では「白」の方が「黒」よりも大きく見える効果があります。

これは色の三属性の中の「明度」と関係しています。

明度の高い色(明るい色)は大きく見え、明度の低い色(暗い色)は小さく見えるというように、物の見かけの大きさは明度との関係が大きいのです。

例えば色のついた円で見てみます。

図2

iro_zu05_4

黄色い円の方が、青い円よりも明度が高い(明るい)ので、黄色の円の方が大きく見えます。

このように大きく見える色を「膨張色」、小さく見える色を「収縮色」と言います。

ちなみに囲碁で使われている碁石は、白よりも黒の方が少し大きくつくられているそうです。白と黒を同じ大きさにすると黒が小さく見えてしまうため、同じ大きさに見えるように、視覚的に調整されているそうです。

スポンサーリンク
広告大

*“軽い色・重い色”…作業効率も変わる?!

荷物を運搬する仕事で、黒い荷物を運搬すると疲労を訴える人が多かったため、その荷物を薄緑に変えたところ、作業員からの苦情が減り作業効率も高まったという話があります。

このように色は、実際の疲労感や効率にまで影響を及ぼすような心理的効果もあります。

この話では、実際の荷物の重さや大きさが変わったわけではなく、見た目の色が変わっただけなのですが、黒い色は重く感じ、薄緑は軽く感じたということになります。

色の軽・重感、「軽く見える色・重く見える色」にかかわるのは、前出の膨張色・収縮色と同じく「明度」です。

大きさ、重さが同じものがある場合、明度の高い色(明るい色)は軽そうに見え、明度の低い色(暗い色)は重そうに見えます。

図3

iro_zu05_2

図3の2つの球体では、右の黒「低明度(暗い色)」の方が、左のピンク「高明度(明るい色)」よりも重そうに見えます。

このように、色の軽・重感は明度に大きく左右され、明度が同じであれば色相や彩度が変わっても、見た目の軽・重感はほとんど変わらないといわれています。

また、「軽そうに見える」「重そうに見える」という見た目の印象やイメージから、実際に持ち上げてみると、明度の高い色(明るい色)の方が重く感じることもあります。

これは見た目が軽そうという先入観が働くため、実際に持ち上げてみると思っていたより重かったという心理によるものと考えられています。

このように明度も、ものの感じ方に影響を与える心理的効果があります。

 

スポンサーリンク
広告大
広告大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする