記憶色…桜の花の色は?

色と心理

ある色を見て、もしくは色の名前を聞いたとき、物や人あるいは感覚や感情が思い浮かぶことがあると思います。
例えば赤と聞いて、リンゴやトマトといったものや、熱いや情熱といった感覚、感情的なことまで、いろいろなことを思い浮かべることができます。
このように、ある色からそれと関連したものやイメージを思い浮かべることを色の連想といいます。

それでは次に、
桜の花といえば何色ですか?
バナナといえば何色ですか?
イチゴといえば何色ですか?

それぞれ何色を思い浮かべましたか?

桜の花といえばピンク、バナナといえば黄、イチゴといえば赤というのが一般的だと思います。
こんな風に、よく知られたものの名前から、一般に思い出される色のことを「記憶色」といいます。

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・記憶色と実際の色

先ほどの桜の花の色のピンクの色を思い浮かべてみてください。
どんなピンクですか?
下の図は桜の花のイメージ図です。
どちらの色が思い浮かべた桜の花の色に近いでしょうか?

iro_zu07_1

実際の桜の花は、ほんのりと薄いピンクで白に近い様な色ですが、桜の花と聞いて思い浮かべた色は、実際よりも鮮やかなピンク色ではなかったでしょうか?

上の図ではBの図が実際の桜の花に近い色、Aの図が思い浮かべた桜の花に近い色のイメージです。

桜の花と聞いて思い浮かべた色、これを「記憶色」ということは先ほども説明しましたが、この記憶色、つまり記憶の中で思い浮かべる色は実際よりもその色らしさが強調される傾向があります。そのため実際の色と比べてみるとずれが生じていることがあります。

一般的には、実際よりも明度も彩度もより強調され、色相も典型的な色の方にずれる傾向があるようです。

つまり記憶の中でそのものの色が理想化されていると考えることができます。

バナナやイチゴも実際の色より記憶色の方が鮮やかで明るくなっている傾向あります。

iro_zu07_2

上はバナナとイチゴのイメージ図です。

実際のバナナはやや緑みのある明るい黄(図C)ですが、想像するときのバナナは図のDに近い色だと思います。同様にイチゴもやや濃いめの赤(図E)ですが、記憶の中ではFの赤に近い色を連想していると思います。

 

このように記憶色は実際の色より典型的な色や理想化された色にずれる傾向があります。

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また、理想化されるということに近いのですが、記憶色は好ましいと思う方向に変化して記憶されることも多くあるようです。

身近な例としては、日本人の典型的な肌の色は実際よりもはるかに明度が高く、色白に記憶されているようです。

「顔黒(ガングロ)」、茶髪というファッションが流行った時期もありましたが、やはり色白、美白というのが、日本人が理想とする肌ということになるのでしょうか?

 

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