色と眼と脳・その1

感覚と知覚

色の見え方に関わる要素として、光の状態と眼が色を知覚するしくみがあげら

色を認識する要素として、感覚と知覚の2つに分けることができます。

・感覚
眼に入る刺激が単純で、脳内の刺激をあまり利用することなく、主に錐状体の興奮やそれ以降の色情報の伝達段階によって決められる意識の段階。

・知覚
脳内にある記憶の情報と結合して決められる意識の段階。

スポンサーリンク
広告大

見え方の現象

視細胞と色感覚

色の見え方や眼の特性には、視細胞の錐状体と杆状体が関係しています。

錐状体では、光の各波長がそれぞれに処理されるのではなく、S、M、Lの3種類の錐状体が光の分光分布に応じて、その興奮の程度を変化させることで色を識別しています。また、明るさが変化した時に起こる現象もあります。

・明順応
暗い所から明るい所に出た時など、明るさに眼が慣れることです。この反応は数分で完了します。明るい所では視細胞のうち錐状体がはたらき、これを明順応と言います。

・暗順応
明るい所から暗い所に入った時など、暗さに眼が慣れることです。このとき見え方が安定するまで20分くらいかかります。暗い所では視細胞のうち杆状体がはたらき、これを暗順応と言います。

・プルキニエ現象
明るい場所で錐状体がはたらいている時、赤と青では赤のほうが見えやすいのですが、夕暮れ時の薄明かりの下では杆状体がはたらき始め、青のほうが見えやすく赤は見えづらくなります。これをプルキニエ現象と言います。
プルキニエ現象が起こる原因は視細胞の感度と関係します。錐状体のもっとも感度のよい波長は555nm付近、杆状体は507nm付近であるため、暗くなると視細胞の感度は短波長側に移行し、青系の色が見えやすくなります。道路標識の案内に青が使われているのはそのためです。

・色順応
眼が光の色に慣れて白く見えるようになることです。明暗順応は錐状体と杆状体の感度移行が関係していましたが、色順応はS、M、Lの3種類の錐状体の感度変化だけが関係しています。
例としては、すべての波長が平均している太陽光の下では、S、M、Lの3種類の錐状体の感度は同じになり光は白く感じられますが、黄赤の波長が多い白熱電球の下では、光の色は黄赤に感じられます。しかし、白熱電球の下に長くいると、赤を感じるL錐状体の感度から下がり始め、ついで黄を感じるM錐状体の感度も下がるため、白熱電球の光が白く感じられるようになります。

スポンサーリンク
広告大
広告大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする